Studio Kentaro Nakamura

仲村健太郎

ブックデザイナー,グラフィックデザイナー

1990年福井県生まれ。京都造形芸術大学情報デザイン学科にてタイポグラフィを専攻し,2013年に卒業。京都にてフリーランス。京阪神の美術施設や文化施設の広報物や,出版社の書籍からオルタナティブな出版活動まで幅広い射程のブックデザインに取り組む。書かれた言葉とタイポグラフィの関係を,話し言葉とパラ言語(話し手のイントネーションやリズム,ポーズ,声質といった言語外の周辺言語)の関係に置き換えて捉える。ブックデザインにおいては,内容(メッセージ)に対して,書体の選定や紙質,綴じ方,印刷の方法といった要素を,メッセージの周辺の(パラな)言語として組み立てている。内容そのものとは別のメッセージを持った多声的なブックデザインを試みている。2018年,オーラルコミュニケーションにおけるパラ言語についてリサーチした『Speaking with…』と福永信の掌編小説3篇を活版写真植字DTPの3つの方法で印字・印刷した『実在の娘達』を自主出版。

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